離断性骨軟骨炎(外側型野球肘)
<外側型野球肘について>
・外側型:上腕骨小頭部離断性骨軟骨炎、滑膜ヒダ障害、外側上顆炎など
成長期における野球肘の中で“外側型”の代表的な疾患として“離断性骨軟骨炎”があります。
今回は離断性骨軟骨炎について説明していきます。
手のひらを正面に向けた状態で、身体の外側の方の肘に発症します。
“上腕骨小頭”と呼ばれる肘の外側にある少し膨らんだ部分(写真の→の先)の関節面で発症します。
関節面にある軟骨がダメージを受け、症状が進行すると、やがて軟骨が剥がれ落ちてしまい、最終的には手術が必要になってしまいます。
症状は、肘が伸びない(伸展制限)、肘が曲がらない(屈曲制限)、ボールを投げると痛い(投球時痛)といった症状が出現します。
この疾患は早期発見が何より大切です。
上記のように、症状が出現して病院を受診して発見できることもありますが、“痛み”などの症状が出現しないこともあるため、野球肘検診などで偶然発見されることもあります。
以前は、ボールをリリースしようと加速させた時に、肘の内側には牽引力、外側には圧迫力がかかり発症されると言われていました。
現在では諸説ありますが、血流障害や遺伝的な要素が関係していると言われています。
血流障害がベースとして発症し、誤った投球フォームや過度な負担が、より症状を悪化させるのではないか、と考えています。
そのため、親御様やご兄弟に罹患の既往があった場合、発症の可能性が高くなる、と考えられます。
離断性骨軟骨炎は初期の場合、痛みが出ずに発症することがあります。
「痛くない」からといって無理に投球を続けていると、症状が進行してしまう場合があるので注意が必要です。
「透亮期」→「分離期」→「遊離期」
これが離断性骨軟骨炎の進行度の分類です。
・透亮期
軟骨自体がダメージを受け、軟骨下骨終板と骨髄の脱灰が起こり、レントゲン上でも透亮像(透けて見える)が確認できます。
・分離期
母床(骨の本体)との間に亀裂が入り、関節の軟骨が膨隆したり一部に亀裂が入る状態です。
・遊離期
関節液が亀裂の入った部分に流入し、分解層に線維組織を形成することで偽関節(※)の状態となり、さらに外力が加わると遊離します。
※偽関節・・骨折などの骨損傷後の修復過程で、骨の修復機転が停止した状態。
骨が癒合しないため、異常可動性が見られることもある。
これが、病期分類とされていますが、初期(透亮期)であればあるほど、保存療法(自然治癒)が見込めます。
発見が遅れれば遅れるほど、保存療法での完全な回復の可能性は低下します。
仮に、発見された時が“分離期”であったとしても、すぐに手術はできません。
保存療法で回復できるところまで回復させた上で手術の適用になります。
離断性骨軟骨炎の好発年齢は11歳前後とされています。
骨年齢は±4歳と言われていますので、小学校高学年頃から中学生に多いと言えるかもしれません。
離断性骨軟骨炎を放置してしまうと、関節の変形や関節ネズミ(遊離骨片)などにより関節の可動域に制限が出現したり、後遺症として変形や機能障害が残ります。
離断性骨軟骨炎は早期発見が大切です。
肘に痛みや関節の可動域に制限が見られた時は、早めの受診をおすすめします。
[LIPUS(超音波骨折治療器)]
当院では“低出力超音波パルス(Low Intensity Pulsed Ultra-Sound)"を導入しています。
これは難治性骨折の治癒促進効果が報告されている治療法です。
[オンパー治療器(超音波浴)]
当院では、血流を促す効果が見込める超音波浴治療器を導入しています。
より深部まで血流を促す効果が見込めるため、筋緊張の改善や関節可動域の回復に効果が期待できます。
[投球リハビリ外来(投球フォーム指導)]
当院では、肘や肩に負担のかからない障害予防のための投球フォーム指導(投球リハビリ外来)を行なっております。
投球リハビリ外来について詳しくはコチラをご覧ください。
当院では、“離断性骨軟骨炎”の疑いがある場合は、整形外科をご紹介させて頂き、医師の同意があれば引き続き当院にて治療を受けていただけます。
※同意について詳しくはお問い合わせください。
また、当院では早期復帰をさせることを目標としています。
そのため、“離断性骨軟骨炎”と診断された場合、投球中止の指示はやむを得ない場合がありますが、「投球ができない今だからこそ出来ることがある」と考えており、局所の治療のみでなく、全身のコンディショニング(身体機能の向上)のために、トレーニングやストレッチ、リハビリなどの指導から、投球フォームの指導まで幅広くサポートさせて頂きます。
“離断性骨軟骨炎”でお困りの方は、長津田あおば接骨院にぜひご来院ください。
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