小学生にもアイシングは必要?/長津田あおば接骨院

2019/12/26 投球障害予防のために

<小学生にもアイシングは必要か?>

 

これは保護者の方によく聞かれる質問の一つです。

結論からいうと、答えは“No”です。

まず、「投球後のアイシングによって投球障害が予防できる」というエビデンスが無い点。

次に、アイシングの目的です。

アイシングは、毛細血管などの微細な組織損傷が起こった後に、二次的低酸素症を最小限に抑えるという目的があります。

わかりやすく言えば、「壊れた細胞によって、周囲にある正常な他の組織も壊れてしまう」事を防ぐ目的です。

答えは”No”と書きましたが、例外は“明らかな痛みがある場合は冷やす”です。

小学生は身体的特徴として、代謝も盛んのため組織の回復が早い、という点があります。

壊れた組織の回復には「血流をよくする」ことが大切です。

そのため、明らかな痛みが無い場合は、むやみに冷やすことはおすすめしません。

それよりもストレッチなどのクールダウンをしっかりと行い、必要以上に筋肉の緊張や関節の可動域を低下させることが大切です。

 

中学生の場合は、身体の成熟度によって判断が変わります。

ですが、基本的には“痛み”がなければ、必ずアイシングが必要とは言えません。

投球後に“痛み”がある時はアイシングをする、という考え方で問題ありません。

 

ここで“痛み”と表現しましたが、小学生・中学生で投球後に“痛み”が出た場合は、「投球障害」を発症している可能性もあるので、早めの医療機関への受診をおすすめします。

特に、関節が曲がらない、伸びないといった“関節可動域の制限”が出ている場合は、早めの受診をおすすめします。

 

高校生以上の場合は、キャッチボールから試合前、試合中の投球数を加味すると、およそ200球以上を投げることもありますし、投球強度も高くなるため、ピッチングの数がある程度投げた際は、アイシングも適用も必要です。

この目安になる球数は、身体の成熟度や球速、投球強度(何%で投げたか)、身体のコンディション等を全て含めての判断が必要ですが、“痛み”を基準にすることも大切な要素です。

アイシングは投球後、速やかに(目安は20分)行うことが大切と言われています。

試合終了後に速やかにアイシングを行うことはできても、練習の際や、投手交代後に野手として試合の出場を続けた場合など、実際には難しい場合もあります。

また、アイシングをした後は投球を控えた方が良いため、野手兼任の投手などは難しいと言わざるを得ません。

 

もう一つ忘れてはいけないのが、アイシングによって「筋肉を冷やす」ことで硬くなってしまう可能性があります。

投球障害を予防する上で、必要なコンディションの要素に「肩甲骨の可動性」があります。

肩甲骨の可動域を確保するという意味で「柔軟性」は欠かせません。

また肩甲骨を胸郭に引きつける力「固定力」も安定した投球や障害予防には欠かせません。

 

必要以上に筋肉を冷やすことで、筋緊張が増加する可能性や伸張性の低下による可動域の低下を起こす可能性があります。

「柔軟性」を高めるためには、“血流をよくすること”、ストレッチなどで“伸張させること”が大切です。

肩甲骨の「固定力」を高めるためには、前鋸筋などの“トレーニング”が必要です。

 

大切なのは、“なぜ?”です。

アイシングもマッサージもストレッチもトレーニングも、全て目的があります。

「なぜ必要なのか?」が大切です。

また、目的に対して“何が効果的か”を考えることも重要です。

 

「硬さ」と表現する筋肉の状態は、様々な状態に分かれます。

筋緊張や硬結、スパズムといった質的な“硬さ”柔軟性低下の時に表現する“硬さ”は全く状態が違います。

これを全て同じ意味で捉えてしまうと、柔軟性が低下している人をマッサージすれば身体が柔らかくなる(柔軟性が向上する)とか、寝違えなどの筋緊張やスパズムが強い人にストレッチをすれば良くなる(筋肉がほぐれる)といった、生理学的に説明が矛盾する点が生まれます。

 

投球によって「靭帯などの組織が微細損傷を起こす」ことは可能性として考えられますが、靭帯組織などが損傷した場合は、炎症を起こすため“痛み”が出現する可能性が高くなります。

明らかな組織損傷がなく、運動によって血流がよくなれば、筋肉や腱などの伸張性は増加します。

ですが、通常の運動によって「靭帯が伸びる」ことは考えにくいです。

通常の運動で「靭帯が伸びる」という現象が起こるのならば、毎日ストレッチをしている人は「靭帯がゆるゆる」になってしまいます。

「損傷を起こした靭帯が修復する過程で、修復する環境が保持できない時に“伸びたまま修復されてしまうと、“緩さ”が生まれます。」

そこに“アイシング”の理論をぶつけても、ゆるくなった靭帯は戻りません。

一時的な血流量による“見かけの緊張度”です。

 

また「これだけやれば怪我は防げる」といった考え方も危険です。

例えば、「トレーニングだけしていれば怪我をしなくなる」とか「柔軟性さえ身につければ怪我をしなくなる」といった偏った思い込みは誤りです。

 

「なぜ怪我をするのか?」は一人一人、原因が異なるものです。

柔軟性といっても、ただ柔らかいだけでは“不安定”なだけです。

身体機能を高めていくためには、現状の把握と課題を見つけることが先決です。

 

 

長津田あおば接骨院では、一人一人に合わせた治療計画や、原因の追求、ストレッチやトレーニングの指導、ケアの方法や日常生活動作の指導などを行なっております。

投球障害の治療に対しても、医師と連携を取りながら、早期の復帰ができるようお手伝いさせていただきます。

 

当院では、投球障害を予防するための投球動作指導「投球リハビリ外来」をはじめ、動画による投球動作指導「ムービーレッスン」といった取り組みを行なっております。

少しでも興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

当院は土日祝日も夜9時まで診療、専用駐車場も完備しております。

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